10月2日付しんぶん赤旗日曜版
- SNS 中信地区
- 2022年9月30日
- 読了時間: 3分

秋の夜長に、赤旗日曜版はいかがでしょうか~?
今日も今週号の赤旗日曜版おススメ記事を紹介します!日曜版の記事はどれもご紹介したい
ものばかりですが、今回注目した記事は教職員の配置問題の記事です。
〇先生が足りない(18面、19面)
全国の学校で教育不足が深刻です。教員志望者も減少。代わりの教員が学校に配置されず、子どもの学びに影響がでています。問題改善に必要なことは何か。2面に渡って特集記事が組まれています。
〇全教の調査で浮き彫りになったのは・・・
ある小学校では1年生が40人入学。1クラス20人になるはずが、教員の欠員に伴い、1クラス40人にせざるを得なくなったそう・・・法律に反する状態が教職員未配置の実態調査(5月1日時点)で明らかになりました。
調査は全日本教職員組合(全教)と教組共闘連絡会に参加する組織を通じ、各地の教育委員会や学校に依頼して行いました。その結果、19都道府県・4政令指定都市の公立小中高校と特別支援学校で、教職員計1028人の欠員を確認。4年前と比べて、欠員は361人増加しました。
〇全教・中央執行委員の山田真平さんによると、
4月当初から教員が配置されず教頭先生が担任になったり、年度途中から休職に入る先生の代わりがいないなど、教員未配置の深刻な実態が広がっています。学校現場は過労死ラインを超える長時間過密労働が常態化し、教員の働き方はもう限界。
全国学力テストで子どもたちを競争させるなど、国、財界の求める「人材」づくりのための教育施策が押し付けられています・・・
〇千葉県の小学校教員は・・・
教務主任として6年目。教務主任の業務をこなしながら、これまで4回担任を兼務。特につらかったのは、6年生の担任で、教務主任も兼務していたころ。卒業式の時期は立っているのもやっとで、これが長く続くと過労死になるんだろうな、と感じたそうです。
今年度は産休に入る先生の代わりを探しています。校長先生が必死で探しているが、見つからなけば兼務も覚悟しなければならないそう。教員未配置の問題は、先生の命に係わる問題です。
〇全教千葉書記長の中川晃さんは・・・
千葉県の教員未配置は全国ワーストクラス。2016年から調査しているが、今年度は4月から毎月、昨年度以前との比較で過去最多を更新しているそう。教員不足による過労が過労を生んでいる状況。教育水準が維持できず、憲法が保障する子どもの教育を受ける権利も侵害されています。しかし千葉県は新規採用の募集定員を年々削減しやすい賃金の非正規教員を増やしているそう。県独自の非正規の雇用条件は劣悪で、臨時採用の講師は正規と比べ7割程度の賃金です。講師経験が正規採用につながることもありません。
ある先生は、産休に入るとき、「おめでとう」と送られるはずが、「本当に申し訳ありません」と謝る。そんなバカな話はありません、と話します。
一クラス35人学級が歓迎される中で、それに見合った教職員の補充や予算は足りていない状況です。中川さんが指摘している通り、これは子どもの教育を受ける権利を侵害しています。子どもが安心して教育を受けられる環境づくりに先生は欠かせません。子どもの成長を支える先生の役割はかけがえのないもの。だからこそ、先生自身の心身も守られる必要があります。私も保護者の立場から、先生を増やして!教育予算を増やして!の声をあげていきたいと思いました。







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